５年目のはる

５年前の２００９年４月２日
桜が満開の土手に連れてこられて、置いてきぼりにされたの。
お腹は空いているし、知らないところで人も沢山歩いていたから、一生懸命鳴いてた。
そうしたら、知らないおじさんが手招きをするから一生懸命について行ってね。
公園の入り口についら、水たまりがあったので、やっと水を飲めた。
それから、車の屋根にのぼってグルーミングしていたら、そのおじさんに声をかけていた人がいて。
それが、michimichiだったの。



michimichiは、６カ月位の仔猫だと思っていたみたい。
人慣れしてるし、ちょっとかわいかったから里親が見つかるだろうと思ったって。
ちょっと、おしいハチワレだって、失礼よね。



はるを病院に連れていったら、体重２ｋｇ。
あぶらまみれと思ったらシラミまみれ
口内炎、歯肉炎、すごい歯石で、もうおばあちゃん
FIV、猫エイズ陽性。
もう長くないから、最後を看とってあげてといわれて、我家の子に。
名前は、「はる」。J姉がつけました。
玄関で隔離
口内炎や、歯肉炎で、口が膿だらけ、猫嫌いのmichimichi母から｢臭い」と言われ困ったって・・。
白いソックスは、舐めるので汚れてた。

シラミが取れない頃は、マメに取り換えるので、新聞紙で回りを囲ってました。
新聞が汚れる。汚れる。



なんとか元気になって、体重も増え発情。
避妊手術と抜歯をしてもらい。
元気になったら運動能力が高い。思ったより若いんじゃないかって・・。
やっと匂いがなくなった。
玄関から家のゲージ暮らしに変わり、昼間はゲージ、夜に遊んでもらってた。

まだ、玄関にいた頃


はるは、背中にはげがありました。
交尾で、雄に噛まれて禿げてしまったようです。
毛が生えなくなるほど噛まれていたなんて不憫だ。
猫エイズで体力がなく、子どもを出産したことはなかったようです。


歯がほとんどなかったのですが、みんなとは一緒にしませんでした。
２０１１年の１２月、うーちゃんが里親さんに行った後、様子を見ながら皆と一緒にしました。
（仔猫がくるとゲージ暮らしに戻ってました）



でも、普段はこんな顔で、K姉か私にセミみたいにくっついてました


はるは、どんな時も食欲が落ちることがありませんでした。
猫風邪が酷くなっても食べる。なので、はるちゃんは大丈夫と思っていました。
ところが、４月２８日に「あれ、ご飯を残している？」
昨日も食べてないって言ってなかったっけ？２６日から食べてない。
水も飲んでいないような・・、さすがにおかしい・・。
熱はない。どっちかっていうと低い・・。
連休明けの３０日、水曜日に病院に連れて行きました。
やはり、体温が低い状態。お預けで検査。夕方お迎えです。
血液検査の結果は、数値はそれほど悪くない。とりあえず、入院させることになりました。
夜、留守にしていた時に、先生から電話がありました。レントゲンで肺になにかできているらしい。

夜の１０時半過ぎに、再度、私に電話がありました。
話をしていると、はるちゃんの状態が良くないということが伝わってきました。
呼吸が荒いようです。
「迎えに来られますか？」ということでしたので、夜１１時過ぎに迎えにいきました。
はるは、車が嫌いになっていたので、姉に一緒に行ってもらい、帰りは撫でてもらってました。
夜は、そのまま起きて見守ってました。
肺なので、かなり呼吸が苦しいらしく、あっちこっちに移動して楽な体勢をしてました。
そのまま、５月１日昼の１１時３０分頃旅立ちました。
やっと楽になれたね。

火葬場が、混んでいて４日の午後四時やっと荼毘に伏すことができました。
火葬場の帰りの空。
太陽の周りに日輪と虹がでていたようで、虹のかけらのなかにもう一つ太陽がありました。


はるちゃん、べったりくっついてうっとおしくって、
鼻水飛ばして、洋服を汚してくれて、いさましく猫パンチしまくって、けっこうやんちゃ。
でも、あまり手がかからなかったね。
今度生まれ変わったら、健康な身体で、ずーっと可愛がってもらうんだよ。


なんだか、ピンクのタータンチェックのバッグがいいみたいです。


父親の時もそうでしたが、肺は呼吸が本当に苦しそうで、見ていてつらかったです。
「もう、いいよ。はやくあっちに行きなね」と声をかけてしまったくらいです。